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英スコットランドで2025年7月28日、トランプ米大統領と会談したスターマー英首相=ロイター

 英国のスターマー首相は29日、イスラエルが停戦に合意しない場合、9月の国連総会前に、パレスチナを国家として承認すると発表した。国家承認の表明は、主要7カ国(G7)としてはフランスに次いで2カ国目となる。

 スターマー氏は、国家承認をひとまず見送る条件として、イスラエル政府に「パレスチナ自治区ガザにおける悲惨な状況を終わらせるため本格的な措置を取り、長期的かつ持続可能な平和に向けて取り組む姿勢を示す」ことを求めた。

 具体的には、国連機関によるガザへの人道支援を再開させることや停戦に合意すること、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸の併合の意思がないと明確にすることが含まれる。

 スターマー氏率いる労働党は2024年7月の総選挙の際、パレスチナの国家樹立について「パレスチナ人の不可侵の権利」と主張。公約に「新たな和平交渉に資するべく、国家として承認することを約束する」と掲げた。

 承認の時期については明確に示してこなかったが、スターマー氏は7月25日の声明で国家承認について「停戦を永続的な平和へと転換するためのステップの一つ」と位置づけていた。

 一方、パレスチナ自治区ガザ…

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